とても楽しく読めました.刀で切られて胴と足で真っ二つに切られてしまったのに,どこまでも能天気な竹やんには驚きです.そして周りの人たちも,「あらまあ」くらいの反応であまり動じてないところが面白いです.
こんな目にあったら,私だったら悔しくて悲しくて仕方ないどころかそもそも生きてられるのかどうかもあやしいけれど,この本に出てくる人たちは底抜けに明るくて,見ていて爽快です.
胴は胴でお風呂屋の番台の仕事につき,足は足で麩を踏む仕事を頑張っていて,一人の体で2つの仕事をこなせるので,なんと効率的なんだとか思ってしまいました.
ついには足は,おならでしゃべることもできるようになりました.陽気な竹やんとおならでしゃべる足が語り合っている場面を想像するだけで笑えます.
とんでもない出来事が起こったのに,終始明るくて楽しい,読んでるこちらまで元気になれる絵本でした.