絵といい、文といい、なんとも奇妙なお話です。
うろんな客という、なんの生物かよくわからないふしぎな生き物がずっと家に居座り、家族に悪さばかりします。でも、家族は追い出そうとせず、こまりながらもその客をそのまま居座らせている。。。いったいこの生き物はなんなんだろう。疑問が残ったままお話が終わってしまいます。
答えは、その後にあるあとがきを読むと出てきます。あとがきには、作者がこの本をだれのために書いたのか、うろんな客とは何を象徴しているのかなどといったことが書いてあり、この本の魅力をあらためて感じることができました。
きっちりと韻をふんだ英文と、短歌形式の日本語訳が併記されてあり、どちらも読んで心地よいリズムを味わう。これもこの本のおいしいところだと思います。