この絵本ただ乗り物の物語絵本かと思ったら、なんと!しっかり教えのある本ではありませんか!
ゆっくりゆっくり道を均しながら走るローラー君を、大きなトラック・立派な自動車・小型の自動車が馬鹿にしながら追い越していきました。
でも、でこぼこ道の坂道・山の途中・見晴らし山でそれぞれの車はパンクをして修理のために休憩することになってしまいました。
その車たちを追い越すたびに、「それはおきのどく、しっかりなおしておいでなさい」と声をかけてゆっくり道を均しながら追い越していきます。
ローラーのおかげでスイスイ走ることが出来るのにそのローラーを馬鹿にしていた三人は、さぞや自分が恥ずかしくなったのではないでしょうか。
はじめに行って、道を均さなければならないのだから、人間の世界でも始めての事を切り開く人には、ローラーのような大きさと力と、あせらない慎重さが必要なのですね。
せめてローラー君のような人に感謝できる自分でありたいものです。