渡辺茂男さんの作に、サントリー宣伝部時代の大ヒット「アンクルトリス」が懐かしい柳原 良平さんが絵を担当した1964年の作品です。
柳原さんは、毎年船をテーマにした個展を開くぐらい船が大好きということなので、デフォルメされているとは言え沢山の種類の精緻な船が登場します。
46年も前の作品なのに、不思議と古さは感じることなく、その絵に魅せられてしまいました。
ストーリーは、船で火災が発生したので消防艇が出動し、陸からも消防車が消化にあたるというもの。
絵本の水準を越えて、リアルに描いているので、一寸難解な部分があるかも知れません。
最後の豪華客船ロッテルダム号の入港に際しての、消防艇の放水なんて、確かにあるけどこの絵本に必要だったのか、疑問を感じました。
少し玄人向けの絵本と言えるかも知れません。