グリムを絵本にするのは難しいのだと改めて感じました。
父親のせいで、窮地に立たされた娘が、小人の助けで切り抜けて、王様の妃になります。
しかし、助けた代償に小人から子どもをよこせと言われます。
小人の名前を当てられたら、子どもは取らない小人に言われます。
お妃と小人の駆け引きがクライマックスです。
そこで、お妃が挙げる名前がなぜか日本語になっています。
わかりやすくとの配慮かもしれませんが、どんどん緊張感が増して最後のやりとりまでひきつけられるおはなしなのに、一気に気持ちが冷めました。
絵もこのおはなしの怖さを描ききれてなく、文章も他の訳に比べるとすんなりと頭に入ってきません。
とても残念でした。