今の時代、あれだけの距離を小さな子供と動物達だけで歩いていかせると言う感覚はちょっと有り得ないけれど、
自分の頃は小さくてもわりと遠くまで歩いて遊びに行ったものです。
この本も娘達が小さな頃とても良く読まされました。
いくら注意しても姉妹でふざけっこしながら歩くのを辞めない時に「だめだめだめ、そんなにふざけちゃけがをするから」と本の台詞で注意をたものです。
まみちゃんの家に着くまでの長い道のりの間、たろう達に出逢った大人達が様々なアドバイをくれます。
オート三輪に乗ったおじさん、お巡りさんに郵便屋さん。
ふざけながら道を歩くと危ない事や、横断歩道を渡る事を教えてくれます。
昔はこんな風に身内ではない、その時周りにいる大人が
子供達に注意をしてくれたものですが、今はなかなかそうはいきません。
子供にとっては、どんな時でも大人が子供を見守っていてくれるとうい安心感を持てる話であり、
大人にとっても「周囲の大人の目が大切なんだなぁ」と
思い起こさせてくれる本です。