アメリカ・カリフォルニア大学学長だったトマス・リベラ氏の実話に基づく作品。
図書館司書の役割の大切さがよくわかります。
テキサスの移民労働者の息子のトマスは、移動先のアイオワ州で、
図書館を訪れます。
そこで、トマスを導いてくれた「図書館のおねえさん」とのやり取りが描かれます。
この「図書館のおねえさん」は、言うまでもなく、図書館司書。
彼女の導きはまさに見習いたい限りです。
そして、トマスが、本の世界を楽しむ様子がしっかりと描かれていて、
嬉しくなりました。
また、そんなトマスの読書への下地を作ったのが、おじいさんのおはなし。
これはまさに、ストーリーテリング(語り)ですね。
本の世界の楽しさを子どもたちに伝えてくれるとともに、
大人たちにも、「子どもたちを本の世界に導くヒント」を与えてくれそうです。
テキサス州出身ということで、ときおりスペイン語も出てきます。
スペイン語を学んだ私としては少し、嬉しかったです。
できれば、正しい発音で紹介してあげてほしいです。