息子が虫好きということで、松岡さんの本を読む機会が多いです。
子どもの足が大写しになっていますが、焦点は足につぶされそうな草原の虫たちです。
昨年、息子と採ったオンブバッタやショウリョウバッタなども発見できました。
しかも、オンブバッタの絵には、オスとメスの区別が記載されているのがうれしいです。
図鑑さながらに、虫には名前がついていますし、町から河原に出るまでに、こんなにたくさんの虫たちが隠れているんだなと改めて思いました。
虫たちも、飛んでいたり、止まっていたりで、いろいろな状態を観察しているような気持になりました。
しかも絵本の嬉しいところは、近くで見ていても虫が逃げないことです。
春になったので、この本を持って、虫採りに行きたくなるような楽しさでした。
特製版ということなので、手に入らないのがちょっと残念ですが、もし出版されていたら、ぜひ買いたいと思いました。
【事務局注:このレビューは、「くさはらどん」 かがくのとも 2002年8月号
に寄せられたものです。】