「真昼の夜」「真昼の夢」に続く第3段。
原題は「Imgine A Place」
まさしく、場所を思い浮かべてごらんというに相応しい場面が次から次へと展開します。
最初ページは、川が描かれ、その川の中で点々と姿を見せた岩が、都市の塔に変貌するもの。
最初の一枚から、この不思議な世界に引き込まれてしまいました。
どの絵もとても魅力的なものです。
一番気にいったのは、波が山脈へと変わっていく一枚。
波乗りをしている人を見つめる子供が座っている浜辺の岩が、別の角度から見ると山の岩肌であるという素晴らしい構図の絵です。
子供向きの絵本という枠組みを大きく超えて、大人の絵本と言った方が良いかも知れません。
でも、この摩訶不思議な絵は、子供も虜にすること間違いありません。
是非、この不思議な世界を堪能して欲しいと思います。