自然が大好きな村上さんらしい作品だと思いました。
題名どおり石の気持ちなのです。
石は地球の営みをずーーと同じ場所にいて、
恐竜の時代から人間の時代までずーっと見てきたのです。
大きなときの流れと、カブトムシのおしっこという身近な出来事が
織り交ぜてあります。
それが、いっそう悠久のときを過ごしてきた石の年月の長さを感じさせました。
子供はただかわいい絵にふーんといった感じで聞いてましたが、
森の中に古そうな石があったら、この本を思い出しそうです。
「変わるものと変わらぬもの」「悠久のとき」といった言葉をイメージしました。