大人も楽しめる絵本です。
お子さんにお勧めするなら、5才くらいから読めると思います。
(文章はひらがなとカタカナ。漢字にはフリガナがふってあります)
ギャグマンガのような展開が面白い。
昔ばなしを思わせる、温かみのある絵が楽しい雰囲気。
閻魔様の強引なラーメン屋経営が、笑える。
極卒どもの熱烈な従業員ぶりも、一生懸命さが光っていい男。
行列のできるラーメン屋さんで、地獄に落ちた(つまり生前悪かった人たち)が、おとなしく順番を守って行列しているところなど、東洋の神秘と言わずして、一体なんと表現したら良いだろう!
全面的に庶民の物語です。下町気分、満載。
地獄の魂も救われる一杯です。
明るい気分になれるあの世の話。
普通の絵本では満足できない時、ちょっと変わったお話を楽しみたい時、
あの世やお化けの話が好きな人にお勧めします。冗談のわかる人向け。
ただ、天国の人たちがなぜ関西弁を話しているのかは、謎のままです。
「京都にはお寺や仏像が多く残されているのは、天国で話す言葉が関西弁だからだよ〜」という、適当な事を子どもに教えてみたくなりました。