吉田遠志の絵本は「かれえだ」についで2冊目です。サバクトビバッタの大発生によりえさの食物が食い尽くされてしまいます。ぞうよりはるかに小さいバッタが食物を食い尽くしてしまうというのは驚きですが、自然の中では、小さな生き物といえども気の抜けない存在であることがわかります。
絵が非常に繊細で、動物たちの動きを丁寧にとらえており引き込まれます。実話に基づく話だけに説得力があり、迫力を感じます。ゾウのかぞくのシリーズは他にもあるようなので、他の絵本も読んでみたいと思います。
ゾウの知られざる生態について詳しくわかるので、動物に興味を示し始めたお子さんにもオススメします。