ヤマダさんの、孤独感、希望、思い出、様々なものが夢の中で繰り広げるファンタジー。
孤独だと思っていたら部屋の外には庭があって、池では人魚が泳いでいて…、お話は脈絡もなく展開していきます。
そして、話の終わりではヤマダさんはいそがしく仕事をしています。
人魚は奥さんでしょうか。
かくれんぼで現れたのは小学校時代の同級生でしょうか。
ヤマダさんはヒーローでもあり、悪人でもあります。
誰もが心の中に持っているようなものが、さりげなく語られています。
大人として読めば哀愁を感じてしまいました。
さりげなくそばに置いておきたい本。
お話のつながりを楽しめるのは高学年からでしょうか。