貧乏だったけどいつも正直に生きていたおじいさんとおばあさん。
売れ残ったお花を竜宮にそなえていたことで
竜宮城に招待され、不思議な男の子を連れて帰ることになります。
「はなたれこぞう」という鼻水とよだれが垂れている男の子。
でもなんでも望みをかなえてくれるのです。
案の定おじいさんとおばあさんは長者になり、裕福になります。
そして貧乏だった時の謙虚なまっすぐな気持ちを忘れてしまいます。
はなたれこぞうにもう帰るように言ったことで、今までの豪華な生活が消えて、
小僧がくる前の貧乏な生活に戻ってしまうのです。
小僧を最後、邪険に扱わなければよかったのか?
読んだ後なぜか自問自答しました。
働かずしてお金を得ることの怖さと、
お金が人の心を変えてしまうという恐ろしさを感じました。
荒井良二さんの少しコミカルな絵が中和してくれてよかったです