2010年読書感想文コンクール小学校中学年課題図書。
長崎県佐世保市の動植物園で引き取られた野生のツキノワグマの
子グマたちの飼育の様子を書いたノンフィクション。
かわいい子グマの写真に思わず見入ってしまいます。
飼育の奮闘記はもちろんのこと、なぜ、子グマたちがここに引き取られたのか、
その理由を知ることで、いろいろと考えさせられますね。
そして、今もすくすく成長している事実を前に、
飼育の過程で関わった人々のたくさんの想いが感じられます。
大人が読んでも、これは立派な子育て記録で、
とても共感できました。
題名に込められた「やんちゃ」の意味がしみじみ伝わってきます。
園長さんの、「子グマを通して、自然の大切さをうったえたい、野生動物を守りたい」という姿勢に
とても共感しました。
まさしく森からのメッセージだなあ、と思いました。
子どもたちが人間と動物たちの関わりを考えるきっかけにもなると思います。