登場人物のせりふだけでお話が進んでいく物語です。とても繊細な挿絵に加えて、どのせりふもとても丁寧で優しい口調。娘にもこんな言葉に囲まれて育って欲しいと思いました。
お話は、くまのアーネストと、ねずみのセレスティーヌが、原っぱでプラムを拾ったり、花をつんだり(アーネストにそれをプレゼントするシーンは、思わずかわいい!と顔がほころびました。)、お友達をお家に招待したり、市場へ買い物に出かけたり…。ゆったりとした2人の日常を切り取ったような絵本です。
娘のお気に入りのせりふは、「アーネストはいつもわたしにやさしいのね。」、そして、私のお気に入りは、「きゃたつ おさえててあげる。」でした。言葉の端々に、お互いを思う愛情があふれていて、この本を読むときは、いつも優しいママと娘になれました。