題名を「チムといぬのタウザー」と思い込んでいたのですが、「チムのいぬのタウザー」だったのですね。
チムとジンジャーは、ボートの中に子犬を見つけ、こっそり船の中で飼い始めます。
こっそり飼いながら、飼ってくれる人を探すのですが、子犬からあっという間に大きくなってしまうところがおもしろかったです。
しかも、チムとジンジャーは自分のごはんの残りをやっているので、犬が大きくなればチムたちがやせてしまうという点が、チムたちには気の毒だけれど、その対比ぶりがおかしかったです。
犬嫌いの船長が犬の幻覚を見たと思って、仕事の意欲をなくしてしまい、船が遭難しそうになるところでは、ハラハラドキドキ。
このハラハラさ加減が、毎回冒険要素を際立てています。本当の嵐だったら怖いですが、物語なので、安心して読めます。
テンポもよくて楽しめる内容でした。