ママはベニーがやりたいことを、ぜんぶ「だめ!」。大好きなじゃがいもや棒を片付けてしまうし、嫌いなお風呂に入れようとするし、お人形のぶうちゃんを、あんまり汚れていないのに洗濯機で洗おうとする。「もう、いやだ。ぼくいえでしちゃうからね!」お人形のぶうちゃんをつれて、家出をしたベニー。でも、どこに行っても泊めてくれる人がいません。そうこうしているうちに、段々と心細くなってしまったベニー。挙句にぶうちゃんをなくしてしまって……。そんなとき思い浮かんだのは、やっぱりママでした!
読んでいると、ベニーが自分の子供のように思えてきます。「そうそう、怒られるとこんな顔してる」「困った顔はこんな顔だ」って。子供もベニーのママへの反発や、やっぱりママが好きと思うところも共感できるのでしょう(お気に入りのお人形を、「片付けないと捨ててしまうからね!」と言われたりしていますから)。ベニーと同じ顔をしながら、何度も真剣に読んでいます。その意味では、読み手も聴き手も、とても感情移入しやすい絵本だと思います。
お父さんよりはやっぱりお母さんが子供と一緒に読むのがお勧めですね。