物語のはじまりは、ひつじの側から見た「ペレのあたらしいふく」を連想させるものでしたが、こひつじと男の子の関係がより綿密に描かれていて、途中、ハラハラ、ドキドキのドラマもあり、最後は、心温まるエンディングに、ほろっ。
猫野ぺすかさんの版画も、物語にマッチしていて、とっても素敵です。色使いが美しく、特に、夕焼けに染まる空の色や、秋の野原の色は、心を和ませてくれるものがあります。そして、何と言っても、こひつじの表情がたまらなく愛らしい! それに、男の子の優しいまなざしも。
お話も絵も共に大好き!と思える作品に出会えてしあわせです。