漫画チックな絵だし、恐竜だし、上の子は女の子だし、普通に本屋で見ても決して買わないだろうなって本なんだけど…
母親は妊娠や出産を通して、自然と子どもへの愛が芽生えるといいますが、父親は、子どもとのかかわり合いの中で、愛情が芽生えるといいますね。
本当の親子ではないけれど、親子の情愛で結ばれたティラノサウルスとアンキロサウルス。
うるうるってきちゃうんだけど…
娘にはちょっと早いようで、全然わかってないです。3歳じゃ無理かな。
最後まで読んで、「本当のお父さんじゃなかったんだね」、って反応で。
でも、この本は、今、一番のお気に入りの一冊。
一歳になったばかりの下の子も、この本をよくいじっているので、好きみたい。
色合いがいいのかなって思います。
ウマソウにとって、本当の両親らしき所に戻れたのはいいことだけど、いずれティラノサウルスという恐竜は自分たちを食べる天敵だと知る時がくるんでしょうね。
でも、その頃には、おとうさん、であるティラノサウルスのことも、忘れてしまっているかもしれませんね。
今、自分が子育てして行く中で、子どもは自分のことを「おかあさん」と懐いてくれているけれど、もし何らかの理由で離ればなれになり会うこともなくなれば、私のことは忘れてしまうんだろうなって思います。
でも、忘れてしまっても、子どもにとって、親の愛情に包まれて育った日々は、心の奥底に残っていると思います。そうであって欲しい。
ウマソウに、おとうさん、がいてくれてよかった。
大人にとってはいろいろ考えさせられる本です。