ゾウのフィレモンシワシワは、哲学者であり賢者です。
いつも何か大切なもののことを考えているので、誰にどう思われても、気にしていませんでした。
でも、ハエたちは違いました。
ハエたちは、自分たちはとても偉いと思っていました。
世界で最も重要な生き物であると信じ、他の生き物たちが自分たちをあがめないことを不満に思っていました。
読み進めれば読み進めるほど、フィレモンシワシワとハエたちとの器の大きさの違いが明らかになっていきます。
フィレモンシワシワにもなると器が大きすぎて、ハエたちに攻撃されていることにすら気付かないようです。
あっぱれだと思います。
この絵本は、お子さんにというよりも大人にこそ読んでもらいたい絵本です。