小学校で読み聞かせボランティアをしています。
6年生への本を探しているときに、ボランティア仲間にお借りしたので、
6年生の息子を練習台に読みました。
最初は木と少年の関係がとてもかわいらしくて。
何も知らずに読んだので、読み聞かせのとき、葉っぱの冠を作って持って
いってもいいな〜♪なんて思ったりもしていました。
でも「ぼくと木」とハートで囲んで彫った文字の上に、
「ぼくとあのこ」とハートで彫られて…。
木がひとりぼっちの時間が増え、自分で自分を抱きしめるかのような枝のシーンがせつなくて…。
…途中から、とっても悲しくなって、涙がとまらなくなり…
読み終わった後は思わず「この本、嫌いだ。」とつぶやいてしまいました。
でも、きらいだと思ったのは、母親に対して甘える自分を少年と重ねたからなのか…
それとも、かわいい息子がそろそろ思春期にさしかかってきて、
親離れして巣立つ姿が遠くないと思うからなのか…。
愛は見返りを求めないもの、という考えでいいのかなぁ…?と思っているからか
(だって、愛情をたっぷり与えられたら、愛情を与えられる子に育つと思うので。)
でも、嫌いだと思ったはずなのに、なんだか心に残るのです。
村上さんのあとがきを読んで、余計に色々考えてしまいました。
もしかしたら、そこまで深く読む必要があるのか、
正しい考えがあるのかもわからないけど、すごく気になって。
だから、嫌いだと思ったはずなのに、評価を高くつけました。
しばらくしたら、また読み返してみたいと思います。