マーガレット・ワイズ・ブラウン/作、ガース・ウィリアムズ/絵の黄金コンビによる1954年の作品で邦訳は2010年。
実に56年の時を経て読んだのですが、作今、こうした古典的名作を邦訳するケースが増えてきているのは、本当の好ましいことです。
二人のコンビでは、「だからそっとおやすみなさい」「キャプテンうみへいく」「まんげつのよるまでまちなさい」等があります。
物語はオムニバス形式のもので、いろいろなテーマに基づいた絵と文によって成り立っています。
最初のテーマはくるま。
くるまがすき
あかい くるま あおい くるま
ビュンビョンはしる くるま
くるまがすき
おきゃくさんをのせたくるま
にもつをはこぶくるま
タイヤがパンクしちゃったくるま
のんびりりょこうするくるま
くるまがすき
こんな文に擬人化された動物たちの生き生きとした楽しい絵が描かれています。
漫画テイスト溢れるものですが、それが良い味を醸し出しています。
文は邦訳でもリズム感よく読めるので、おそらく英文だと韻を踏んだマーガレットらしい小気味良いものなのでしょう。
絵だけでも楽しめる作品なので、年少前のお子さんでも楽しめる作品としてオススメします。