青い蜘蛛、かと思ったら青い雲でした(笑)
自由にふらふら旅をする青い雲。でもあるとき、違った肌の色の人間どうしが、白、黒、赤、黄の肌色ばらばらに戦う姿を見つけます。自分の命を捨ててみんなに青い雨を降らし、みんなを青い色の人間、青い色の街に統一し、みんなが仲良く過ごせるようになったというお話。
本当は、違った色の人間が仲良くできたら最高なので、みんなが同じ肌の色になったら戦争がなくなったという話にすると、ちょっと面白みは減点されます。でも、単純に色だけの話ではないと思うんです。きっと、「平和」とか「知性」というものを青い色であらわしたんじゃないのかと思います。これらはよく青で表されますからね。みんなが理論で考えて平和な心を持てば戦争なんてしなくて済むということを言っているような気がします。
なかなか良い本だと思います。