『ドリトル先生月へいく』を読んだ時のこと、まだ衛星もロケットも発明されていない頃なので、大きな蛾に乗ってドリトル先生が月へ行ったのを、その想像力のたくましさに驚いたことがあります。
人類の科学の進歩は、想像力の賜物と言えるかもしれません。
この絵本、タイトルからは何のことかと思ったのですが、古今東西で地球はどんな形をしたものかを考えた人たちの奇抜な考えが載っていました。
地球が三角形であったり四角形であったりと、今から思うと思いもつかないものが多くて、よくぞこれだけ考えましたとある意味驚嘆するものばかりでした。
息子も「へえー」とか「そんなわけないでしょ」とか言いながらも楽しんで読んでいました。
無知と言えばそれまでかもしれませんが、その無限の想像力には、感動すら覚えます。
その想像力が進んだ先に、地球が丸くて自転しているという考えが行き着いたとは当時の人は考えもしなかったことだろうと思います。
「知りたい」「解明したい」という人類の思いが、新しい考えを生み出し、これだけ科学が進んだということを改めて感じる一冊です。
しかけ絵本でイラストも丁寧に描かれていて、一日読んでもあきないぐらいではないでしょうか。
子どもも大人も時間をつい引き込まれてしまう絵本だと思います。