小学5年生のクラスの読み聞かせに使いました.
表紙からして目のつりあがった男の子のアップで,つかみはOK!
ややざわついていたクラスが一転ピーンとはりつめた空気になりました.
いつも一緒に遊んでいた がく と しゅんたろう がぜっこうするところからはじまります.
こどもの真剣勝負のけんかが臨場感たっぷりにえがかれ,怒りや迷いがないまぜになった複雑な心境を見事に表現しています.大人でも「そうそう,こんな気持ちあったなぁ」とうなずくこと間違いなしです.
けんかして気まずくなって,仲直りしてまたけんかして・・・と,そういう繰り返しで友達との距離感や自分の心との折り合いのつけ方を学んでいくんですよね.
先生であるアイコさんの真剣な対応には,大人としてうならされました.
低学年から高学年まで幅広く共感をえられる本だと思います.
低学年はこれから経験するかも?高学年は自らの体験を振り返るのではないでしょうか.
本自体も大きいので読み聞かせに向いていると思います.