わらであんだふでばこのなかに小さなりゅう。
これだけで魅かれました。
おもしろくて笑える絵本ではありません。
松成さんの他の作品を知っていたので
何となく心にしみる系統だろうと察しはつきました。
おじいちゃんが50年も忘れていた約束。
キルルは何にも言わないで
おじいちゃんの涙をひとつ
もらって消えてしまった。
「またどこかでだれかの願いを
叶えているのだろうか?」
そのとおりだろうと私は思いました。
キルルは図鑑の竜のように大きくならず
チワワみたいな存在で
人に寄り添って暮す愛くるしい竜なんではないかと。