とにかく絵が美しく、どろんどろんが愛らしく、2歳の娘は気にいっています。
しかし大人の私は、とても寂しくて悲しいお話だと思いました。
おばけの友だちがどうしても欲しいどろんどろん。
コウモリさんやもぐらさんとはお友だちになれないのでしょうか。
おばけの友だちの代わりに、知恵者のねずみさんは「おばけみたいな形をしたぽこぽこぽこ」をどろんどろんに与えます。
本当の友達ができたととても喜んでいるどろんどろん。
どろんどろんが幸せな眠りについて、この物語は終わります。
悲しい物語として読むもよしですが、ぽこぽこぽこを通じて、どろんどろんは初めて、身近にいるコウモリやモグラと友だちになれることを知ったかもしれないと、希望を読みとることもできました。
子どもが小さい間は、絵や言葉の響きを楽しむ絵本として、子どもが大きくなったら、友情や孤独に関して語り合う題材として、この本をおすすめします。