表紙の折り返しから、とてつもないお風呂がたくさんあって、「パパは“ぶらんこぶろ”がいいなぁ‥」とお気に入りを探すと、「僕も!!」と相槌を打つ息子。「“かいてんずしぶろ”や“ふろれす”もいいぞ」と続けると、「フロレスってなに?」「プロレス、知らんかぁ?!白いマットのジャングルでなぁ‥」と本題に入るまでに回り道してしまいましたが盛り上がりました。
読み出してからも、感心するほどよく考えられた、楽しいお風呂がたくさん出てきます。“チョコぶろ”や“プリンぶろ”に喜ぶ息子。その横で発見した“アフロ”。さりげなくダジャレを入れてるなぁ、しかも井上陽水似のおっさん、さっきも見たような‥、前に戻ってみると、やっぱりいるいる。どのページにも書き込んであるわと思いきや、後半は、必死でこのおっさんを目を皿にして探すことになりました。緻密な絵の中の、神出鬼没なおっさんをしらみ潰しに探していると、1風呂ごとにドラマが見えてきます。面白い人、とんでもない風呂を見つけては、息子と教え合って盛り上がり、1ページづつじっくり堪能できました。世の中すべてがお風呂なんて面白い世界ですわ。