タイトルに「せんそう」とあるので、不穏な空気がただよう話しなのかなあって思っていたのですが、その不安は読んでいくうちに解消されました。
写植された文字の雰囲気や、輪郭を筆で黒くふちどられた絵、全体的に暗い彩色など、戦争の舞台のようすがよくあらわされていて、殺されたり、死んでいったりと、あまり絵本で出合わないようなことばもでてきて、これまで読んできた絵本とは、かなりちがっていました。
でも、戦争が終結に向うようすは、見ていて心が晴れましたし、最後は読んでよかったなって思えたし。
みんなが戦争なんてのぞんでやってるわけじゃない!
それが小さな子でもわかるんじゃないかなって思う絵本です。