いせひでこさんがこれまでいろいろなところに発表されたものを集めたエッセイ集です。
絵本作家さんは作品でしか人となりが感じられず、どんな人なのかを知る機会が少ないのが非常にさびしく思っていました。
図書館でこの本を見つけて読んでみたくなりました。
青い装丁も目を惹きました。いせひでこさんの本なのでどこかにイラストでもあっても不思議ではないのに、ここには絵はありません。
特に「こわす」という題で書かれた創作のこと。
>こわす――創作とは半分こわすことだ、と常に思う。
という言葉が非常に印象に残りました。
子ども時代のこと、チェロのこと、創作の裏側など非常に興味深かったです。
飾り気のない人となりが感じられました。