もりのてぶくろ」 汐見台3丁目さんの声

もりのてぶくろ 作:八百板 洋子
絵:ナターリア・チャルーシナ
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:2010年09月
ISBN:9784834025804
評価スコア 4.59
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みんなの声 総数 33
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  • 美しい絵にうっとりでした。

    本屋さんの絵本コーナーに、秋にちなんででしょうか? お薦めの棚に並んでいました。
    そして、その絵本の表紙に書いてある綺麗な黄色い葉っぱ(ハリギリという木の葉っぱ
    だそうです。)に惹かれて、思わず手に取りました。

    話は単純なんですが、とても可愛い話で、しかもその絵の美しいこと! 今まで読んだこと
    のある絵本の中で1・2位を争うくらいの美しさだったので、すぐに二度読みしてしまいまし
    た。

    そして、作者の名前を見て、日本人が書いたお話にどうして外国人(ロシア人)の絵?
    すごいコラボレーションだなと思ったら、どうやってこの二人が1つの話で結びついたのか
    知りたくて知りたくてたまらなくなりました。

    そして、元々、この絵本は、月刊誌『ちいさなかかぐのとも』だったことが分ったので、
    ちいさなかがくのともなら、付録の冊子がついているから、そこに何か書いてあるのかも
    と思って、図書館に走りました! (頑張っちゃいました。)

    このお話は、作者:八百板さんがブルガリアに留学していた時に、寮のルームメイトだった
    ブルガリア人の家族と森に出かけた時に、実際、その友人のお姉さんのお子さんがやった
    ことを、それから何十年も月日が流れた、ある日に届いた手紙で懐古した思い出を書き連ねた
    そうです。なので、ストーリーの舞台はブルガリアの話だそうです。

    そして、絵を担当のチャルーシナさんはロシア人で、シベリアの森を舞台に絵を描いたそうです。

    結局、どうしても、どのようにこの二人が結びついたのかは分りませんでしたが、何十年も
    前にブルガリアに、それも女性が留学していたこともビックリでしたし、他にも色々なことが
    分って、とても為になりました。

    話自体も、息子は、はじめにネズミがでてきて、次のページで葉っぱと手の大きさの対比を
    見て、次々と動物がでてきて、その次のページで対比するという構造に興味がわいたようで、
    特に、クマの手の登場の仕方が気に入ったようです。

    単純な話なんですが、小さな子どもにはよく見かけられる光景ですよね。そんな小さな逸話が
    素敵な絵本になっていいな〜と思いました。そして、絵本に登場するようなこんな美しい自然を
    いつまでも残したいなと思います。

    ああ! でも、本当にどんな風にこの2人のコラボレーションが生まれたのか知りたいです!

    小さい子からもお薦めです。是非、読んでみてください。

    投稿日:2011/09/10

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