ドクター・スースといえば、『ふしぎな500のぼうし』や『ぞうのホートンたまごをかえす』など、ありえないけれど面白いお話を書く人という印象が強かったのですが、こんな観念的な本を書いていたとは、意外でした。
この本は、変わった絵とちょっとひねった言葉で、人生論を語っています。訳が詩人の伊藤比呂美なので、文章もちょっとくせのある口語体になっています。面白いのですが、声に出して読むと、結構読みにくいです。
大人には感じるところが多く、「その通り!」と共感すると思いますが、子どもには、少し難しいように思えます。
6年生の娘は、途中でどこかへ行ってしまいました。
もう少し上の、いろいろ悩み始める頃の年齢の方が、感じるものがあると思います。