「シニガミ」というちょっと物騒なタイトルに、小学生くらいの子たちは惹かれるようです。
シニガミが「もうすぐ死ぬ」と言う、コブタとオオカミの運命をいろいろ予想しながら読み進めます。
しかし、やはり最後は宮西さんらしい、とてもまっすぐな「良い話」になっています。
メッセージ性が強いのも、宮西さんの絵本の特徴だと思います。
「生きる」というテーマを、「シニガミ」「死」を入り口にして考える絵本です。
幼稚園児のほうは「死神ってなに?」というところから説明が必要でしたが、内容自体はよく理解できていたようです。ページの中で、シニガミさんの姿を探すという楽しみもありました。