スズキコージさんの大傑作!と私は思っています。
獲物を取り合う「サルビ」軍と「ビルサ」軍。「サルビ!」「ビルサ!」「モジ!」「ジモ!」等々出てくる言葉は意味不明なのに、何だかこんなこと言ってるなと想像できてしまうところがなかなかスゴイ。
獲物を取り合って戦争までした挙句、肝心の獲物は、漁夫の利のごとくカラス(らしき鳥)に横取りされてしまうので、深読みすれば、戦いのむなしさ等も読み取ることができます。
お話会では、全員参加で「サルビ」軍と「ビルサ」軍に分かれて、「サルビ!」「ビルサ!」と叫びあったりする使い方をする人もいるそうです。(是非、見てみたい!)
我が家では、この本を知ったのが遅かったので、子ども達の反応はほとんどありませんでした。というわけで、☆4つにしましたが、まだ言葉をはっきりと話せないくらいの、音に敏感なお子さんのいる家庭では、是非今のうちに読んでいただきたい絵本です。