「エンソくんきしゃにのる」が大好きだった子どもたち。スズキコージさんの絵本を見つけると、つい、開いてみたくなります。
この絵本は、どこかゴッホを彷彿とさせるすばらしい絵と、暗号的な台詞が飛び交う、なんとも奇妙な一冊です。
一頭の獲物を巡って、二つの軍が争いを始めるという単純なストーリーはあるのですが・・・。 それぞれの軍は、まったく逆の言葉を発します。
もうお気づきですか? 「サ・ル・ビ・ル・サ」。 この本は回文になっているのです。
全く意味のない暗号的な台詞を、自分流に解読して、ストーリーを何通りも楽しめます。 おもいっきり愉快なお話にしたり、時代背景に考慮して、戦争をテーマにした一冊にも変身してしまいそうです。
ちょっぴりマニアックな本? でも、私は好きだなぁ・・・。