むかし りんごのきが あって…
かわいい
ちびっこと
なかよし。
から始まります。
“この一本のりんごの木は、このかわいいともだちに、みずからの肉体を削って、葉を与え、果実を与え、…を与え、…を与え、すべてを与える。そして、この行為にりんごの木は、ただひたすら喜びをみいだしている。犠牲や喪失ではない。無償の見返りを期待しない、ただひたすらの愛であること。
「与える」ことは、あふれるような生命の充実を意味する。
彼の作品には、背後に確固たる思想がよこたわっている。”
という、本書の訳者である、本田錦一郎さんの「あとがき」を読み、本文を再読しました。
3年生のお話会でよみました。「人間が勝手だ。」「わがままだ」
「横暴だ」という声はありましたが、りんごの木のひたむきな愛については、あまり意見が出ませんでした。学年が低かったかな?とおもいました。今年は、5・6年で読んでみます。
修業が足りない私には、やはりこのりんごの木の行為は、切なくさみしさを感じてしまいました。子離れできない親になりそう。
あとがきを読んでから、再読してみました。
息子が、巣立っていくことを喜び、息子がこしかける切り株になれるよう、修業をつみます。