絵本というより、中身は漫画で描かれている環境問題をテーマにした作品です。
知っている人は知っていると思いますが、この本は当時小学校6年生の女の子が、学校の「環境問題」の調べ学習を自分の得意な「漫画」という形でレポートにしたものが、元になっています。
そして、その作者はこのレポートを書き終えた数時間後、脳溢血でこの世を去ってしまいます。
この作品自体は、作者の両親が学校に配り、その噂が広まって、国連の地球サミットでパネル展示という形で紹介されたこともあるそうです。
その後、各国で翻訳され、環境問題の絵本として出版されたそうです。
下の子はもう10歳。作者がこの作品を描いた年と近いので、ぜひ、この夏休みの読書の1冊に!と、思って図書館で借りてきました。
残念ながら、うちの下の子は絵柄が好みじゃないと、あまり真剣に読んでくれませんでしたが、上の子がかなり興味をそそられたようで、じっくり読んでいました。
「漫画」という形をとっているし、描いているのが12歳の子だということもあり、地球の環境問題が、小学生から中学生くらいのお子さんにとてもわかりやすく親しみやすい内容で描かれています。
また、この話を書き終えてから急な病で亡くなった作者の、その短い生涯の重さも、同年代の子どもたちに伝わったらいいな〜と、思います。
小学校高学年くらいのお子さんから、中学生くらいのお子さんに、機会があったらぜひ、読んでもらいたい作品です。