ジョセフは、お父さんとお母さんが初めて授かった子でした。
そしておじいちゃんとおばあちゃんにとっても初めての孫でした。
やっぱり、最初の子供や、最初の孫には、特別の思いがあると
思いました。下がいないからもあって手をかけることも多いから
手をかけた子って、いつまでも可愛いのだと思いました。ジョセフ
のおじいちゃんから手つくりのそれは素敵な毛布をもらいました。
毛布が、大大大好きで、おじいちゃんが仕立屋さんだったので
汚くなってボロボロになっても、上着から、ネクタイ。ネクタイから
ハンカチ。ハンカチからボタンへと小さいものへ、作り直して
もらって、大切に大切に使いました。ボタンを紛失してしまった
ので、いくらおじいちゃんでもなにもないところは、なにもつくれ
ないからと言われました。それから何年も過ぎても、おじいちゃん
と毛布のことは、忘れたことがなくてそのお話を書き留めて
この絵本がうまれたお話でした。大好きなおじいちゃんも
本望だと思いました。