いわむらかずおさんの絵本て、ほんとうに優しくて温かくて
素敵です。
この本は、ひと言でいうと「おかあさん」。
遊びにいく ふうとはなに身を守る術を教えるおかあさん。
はじめて出会ったおおきなおおきなうし。
このうしもおなかに赤ちゃんがいるおかあさんなのですが、
動きや話し方、ふうとはなへの接し方すべてが、
大きくて温かくて、落ち着いてて、
理想の「おかあさん」そのものだなって思いました。
うちに帰った ふうとはなを温かく迎えるおかあさん。
うしの赤ちゃんの話に思わず目を細めるところも、
「おかあさん」の母性が溢れています。
なによりも、ゆったり丁寧に描かれた情景。
綺麗で繊細な色づかい。
これも、ひとつの「おかあさん」のイメージ。
お母さんの腕に包まれているような、そんな感じの絵本でした。