ずいぶん前、3作目以降は出てない頃(?)出会いました。知り合いに「あらしのよるに」っておもしろいよ、と言われて、探し当てたのがこれ。なぜかタイトルの「あ」だけで、間違って選んだんですね、これが。でも、衝撃的におもしろい!と感じました。1作目を知らなくても、十分楽しめた。そういう勢いのある作品でした。私の当時のテンションとも合っていたんでしょうね。え、どうなるの?とはらはらさせて、落とす。読みがいのある展開です。絵を見せずにやることもあるくらいで、初夏のおはなし会に出向くときのレギュラーレパートリーです。
3作目以降も期待したのですが、名前がついた時点で、私にとっては、全く興味のない世界へ突入していきました。匿名性があって、自由に楽しめる「おはなし」としておもしろかったものが、擬人的「メッセージ」的になってしまい、私が思い描いていたおおかみとやぎのイメージが、見事に崩れてしまったのです。絵だけはずっと魅力的なんですが・・
始めて出会ったのが3作目だったら、また違った印象だったのかもしれないですね。