子どもの頃読んで印象に残っていた本です。といっても、鮮やかな表紙と、木があるいたということだけ。細かいストーリーなどはすっかり忘れていました。今も出版されていることを知り、読んでみて、びっくりしました。こんないいお話だったなんて!
特に、木が歩こうと決心した場面。
「でも、ほんとうに木はあるけないのかしら。
それはいままで、ためしにあるこうとした木が一本もなかったからです。本当にいっしょうけんめいにあるこうとおもった木が、一本もなかったからです」の文章が、ずーんときました。心にしみます。
大人には大人の、子どもには子どもの楽しみ方ができる本だと思います。くわえて、沢山ある挿絵も本当にきれいです。
幼い頃に読んだきりでしたが、また読めて本当によかったです。