スティーブ・ジェンキンズは、2004年に「こんなしっぽで なにするの」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
他にも、「どうぶつ いちばん だあれ」等の科学の絵本で知られています。
今回の作品は、骨がテーマ。
原題は、そのものズバリBones。
おおきな骨とちいさな骨、腕のつくり、足のつくりとか、様々な動物の骨を比較することによって、その機能を明快に示しています。
ページ毎にテーマがあるので、興味を持って見比べることができて、さり気無く学習しているそんな感じの絵本です。
圧巻なのは、見開きで大きく描いた小型のニシキヘビの骨格。
背景が赤に白に近い色の骨格が浮き上がる絵は、美しいものです。
最後には、人の骨格の見開きもあって、読み手を飽きさせることはありません。
巻末には、骨に関する面白い豆知識も掲載しています。
こういう見せ方は、子供にとってたまらないはず。
いろいろなエピソードが満載なので、ワクワクして読むことができました。
1級の科学の絵本です。
見せ方に創意工夫があって、必ず満足できる一冊だと思います。
特に小学校低学年あたりで、こうした良質な絵本に出会うと、科学が好きになったりするのではないでしょうか。