シャーロットと遊んでいるうちに、目を覆いたくなる程どんどん汚れていくお人形。もしシャーロットが自分の娘だったら「うちの子はちっとも女の子らしくないわ」なんて愚痴をこぼしているかもしれません。でも人形をくれたエズメおばさまの言葉にハッとさせられました。こんな素敵な大人に見守られながらのびのび育つシャーロットが羨ましい。そして自分もエズメおばさまのような気持ちで子供に接していきたい、と強く思いました。それに、お人形が怪我した時の献身的な介護は、小さなお母さんそのもの。女の子らしさの形って、一つじゃないんですね。
「ないしょのおともだち」と同じシリーズなら、本の形も揃えてくれたら良いのにと思っていましたが、調べてみると「ないしょのおともだち」とこの本では作者が違うんですね。(この絵本は文・絵共にバーバラ・マクリントック) 英語版ではタイトルも全く違うし、カリグラフィー調の文字でもありません。
「ないしょのおともだち」からの流れで手に取らせようという、日本の出版社の商魂を感じてしまいました。