以前「絵本ナビ」のトップページで紹介されていた時から気になっていた作品です。黒の背景に鮮やかな黄色のひまわり。その対称的な色使いがとても印象的でした。そしてネリノのと思われる目と足。これは何者だろう・・・ 図書館で私はすっかり見落としていたのですが、しっかり息子が見つけてきました。
カラフルできれいなネリノの兄さんたち。遊ぶときも寝るときもネリノは仲間はずれ。とても寂しそうです。でもきれいな兄さんたちは捕まえられ、真っ黒なネリノが助けに行きます・・・
見かけの違いで差別をする現実はたぶん今もあるんですよね。まだ4歳・5歳の子供たちには、そうゆう心はありません。いつ、どうやって芽生えてしまうのか・・・ 差別されるネリノの寂しさや悲しみを忘れずにいてくれたら・・・
余分なものが一つもなく、私たちの心に静かに訴えてくる、そんな作品です。いつまでも読み続けていきたいと思いました。