上の子の朝読用に用意したものですが、子どもはまだ読んでいません。受験生なもので、最近空いた時間は受験勉強に費やしているそうです。
でも、そんなせわしない時間の合間に、この時期だからこそ読んでもらいたい1冊です!(と、母は思います)
この作品に登場する少女たちも、親の勝手な想いや事情から、それぞれが思い悩む思春期を過ごしています。
事情の全く異なる二人の少女が、1本の木をきっかけに、急速にお互いの存在が相互作用し始め…。
なかなか味のある、面白い物語でした!
他の作品を読んだ時も思いましたが、個人的にこういう作品を描かれる作者の濱野さんにとても好感が持てました。
主人公たちもとても魅力的な人物でしたが、彼女たちを支える脇役の母親や木の側に住むのおばあちゃん(チョイ役ですが)、お兄ちゃんやお父さんも存在やんや言葉が、何気ない自然さがあるのに、心に響きました。
思春期真っ只中の子どもたちにお薦めしたい1冊です。