鶴女房がとても初々しく画かれていると思いました。
若者とおっかあとお嫁さんと三人の幸せな生活が続いていたのに、雪が
いつまでも続いて三人の暮らしが次第に厳しくなっても、若者が町に仕
事を探しに行くと言っているのだから、任せておけばよかったのにと思
いました。若者と鶴女房と二人だけの物語は聞いたことがあるのですが
おっかあの登場するのは初めて読みました。おっかあにそそのかされた
とはいえ、若者が約束を破ったのだから仕方ないと思いました。
美しかった身体の羽は抜け落ちて血が滲み、ぶつぶつ鳥肌までたってい
てとても不憫でした。日本の昔話は孫にも読んであげたいですが、自分
の為にも読みたいと思いました。