体の色の違う4人の子おにちゃんのお話です
みんな それぞれの由来によって体の色が違っています 例えば…
みどりおに→みどりの葉っぱから
きいおに →黄色いお月さまから
あおおに →青い海から
それぞれの由来を聞くたびに皆は「へえーすごいんだね」と感心します
でも赤鬼ちゃんだけは自分の由来を知りません
自分の由来を話す番になって困ってしまいました
「ぼく、赤い金魚」
「うそだ〜い!」みんな大笑い
「ぼく もう帰る」
帰りながら あかたろうは考えます
「ほおづきかな? 赤い花かな? イチゴ? てんとう虫? トマト?
夕日だったらスゴイなぁ」
家に帰って 早速 お母さんに聞いてみると
「わたしたち赤鬼は 真っ赤な炎から生まれてきたのよ」
すぐに友達のところに戻って あかたろうは言いました
「ほんとはね 僕たち赤鬼は 真っ赤な炎の中から生まれてきたんだって!」
「へえーすごいんだね!」
「ぼくたち みんな すごいんだ!いつまでも仲良し友達だ!」
みんな体の色は違うけど排他的にならずに受け入れられるのって素敵だなあと思います