この方の絵本は初めて読みます。薄いグレーの景色の中にうかびあがる真っ白いねこがたっているという表紙に惹かれて手に取った1冊です。
この絵本は、お母さんが亡くなった・・という重いテーマを持ったおはなしです。
主人公の少女、ちひろはお母さんを亡くします。悲しい出来事で始まるストーリー。ある時、ちひろのところにももいろのマフラーを巻いたまっしろいなこが訪ねてきます。
そのネコは、「お母さんのつかいできた」とちひろに告げます。
驚くちひろ。そして・・。
お母さんが亡くなるという辛い経験をしたちひろですが、おかあさんがそばにいなくなってもお母さんのちひろへの愛はそこで終わりではない。ずっとずっと続いていく物なのだと・・。親が子供にそそぐ無償の愛・・とでもいうのでしょうか・・。ちょっと難しいですが、心がほわっとあたたかくなる・・そんな絵本です。
ちひろと同じような経験をしている子供は多いと思いますが、ちひろのように少しでも救いとなるような・・奇跡とでもいうのか・・が起こってくれればいいな☆と思います。
この絵本は、四季ネコ絵本として本作の冬からはじまり、春・夏・秋・と出版されるそうです。
それぞれの季節にネコと子供達のお話が描かれていくそうなので、四季を通してぜひ読みたいです!!!