シリーズ6作目は、ドラマー女子、クイックのお話。女の子でドラマーなんてカッコイイですね。
小さなクイックが、おとうさんの頭をたたいてしまう場面が、ほほえましいです。クイックのバンドメンバーが、毎日、虫に食べられてしまうのは、自然とはいえ、なかなかブラックジョークで笑ってしまいました。
「ねずみを描いたら、右にでるものはいない!」の紹介文のとおり、
どのねずみたちも、みんないきいきしてします。クイックたちの演奏や、観客の拍手が聞こえてきそう。
ストーリーのなかに、「契約書にサイン」する場面がでてくるのも、今っぽいですね。子どもたちに、サインの怖さ、大切さが伝わると思います。
読みやすい文章と、わかりやすく楽しいストーリー展開、そしてお話を立体的にしてくれる、いきいきした挿絵。子どもから大人まで、ほっこりできる本です